俳優の奈緒さんが主演を務める映画『先生の白い嘘』の公開初日舞台あいさつは5日に都内で行われました。
このは、2013年から2017年にかけて「月刊モーニング・ツー」で連載された鳥飼茜さんの同名漫画を原作としています。物語は、性に関する矛盾や性的格差に直面する女性の心の葛藤を描いたヒューマンドラマです。
奈緒さんは、性的な描写が含まれるシーンで安心できるよう、インティマシーコーディネーターの設置を希望しましたが、監督の三木康一郎さんの希望により設置されませんでした。この件について、プロデューサーと三木監督が謝罪し、奈緒さんもコメントしました。
インティマシーコーディネーターは、映画などで性的な描写を行う際に、俳優やスタッフが安心して作品制作に取り組むためのサポート役です。奈緒さんがこの支援を望んだにもかかわらず、監督の意向により実現しなかったことが、大きな問題視されています。
イベントの前には、プロデューサーが謝罪のコメントを読み上げました。三木監督も謝罪し、「私の不用意な発言により多くのご迷惑とご心配をおかけし、関係者、スタッフ、キャストに苦しみを与えてしまったことを深く謝罪します」と述べました。また、原作の鳥飼茜先生や、作品に尽力された方々に謝罪の意を表しました。
奈緒さんは、観客の気持ちを配慮し、「見終わった後でお気持ち大丈夫ですか?」と声をかけ、登壇者の皆が大丈夫か尋ねました。そして、「私は大丈夫です。それを伝えようと思っていました」とコメント。「皆さん、さまざまな葛藤がある中、作品を見届けてくださってありがとうございます」と感謝の気持ちを示しました。